2008年12月10日水曜日

グローバル化4

 日本とアメリカと中国


 日本がアメリカ相手に毎年1000億ドルの貿易黒字を増やし、そのマネーが日本に入らずに、アメリカに還流していることは前に書いた。日本人が一生懸命に働いて得たマネーが、すべてアメリカのために使われていることに日本も何も対策を立てなかったわけではない。アメリカを日本だけで支えられるわけがない。そこで考えられたのが中国をもう一方の支え手にすることであった。アメリカは日本から製品を購入するのではなく中国から購入することにした。その中国製品の心臓部ともいう基本部品は日本製である。そこで貿易関係が入れ替わった。日本は中国に機械部品を売る。中国は完成品をアメリカに売るのである。こうして日本の最大の貿易相手国は中国になった。アメリカの最大の貿易相手国は中国になったのである。こうして中国は経済の繁栄と引き換えに、アメリカ経済を支えるもう一本の柱になったのである。現在日本とアメリカの資金量を確認しておこう。アメリカの負債総額は1,000兆円を超えた。日本の外貨準備高は100兆円(85%がアメリカの証券) 対外純資産は200兆円日本の負債総額は1,200兆円(国民一人当たり950万円)中国の外貨準備高も100兆円で日本を追い越したようだ。

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