2019年7月18日木曜日

高度経済成長の理由



 終戦から10年後の日本、つまり昭和30年代から40年代は日本の高度経済成長の時期であった。ロストウの言う、take off現象が始まった時期である。アメリカが20世紀初頭に高度経済成長を経験したように、少し前の中国、最近のベトナムなど、経済で成功する国では必ず高度経済成長を経験している。高度経済成長できる国とできない国の違いは何か、考えてみよう。

 高度成長の理由

① 国民の復興意識

② 朝鮮特需

③ 1ドル360円の円安

④ 高い貯蓄力

⑤ 豊富な労働

 他にも、たくさんの理由があるが、どれも当たり前な理由で、説得力に欠ける。また、他の国の高度経済成長と日本の高度成長は少し異なるような気がする。なぜならば、日本のこの時の経済成長は、戦争で破壊されたが、かつて豊かだった日本の経済を復興させることを目指していたと思われるからである。現在成功した新興国は、貧しい中から高度経済成長を実現し、豊かさの恩恵を初めて享受したのである。新興国の経済成長は先進国の意識的な投資によって豊かになっている。

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